メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ in アメリカ西海岸その5 《Wicked 1st National tour編》

2014年09月21日 | メガヒヨのホリデイ

 


ホールに入るなり、キャスト表を確認する。
NickくんもKyleくんも本日はちゃんとご出演!!


本日のメガヒヨの座席はコチラ。
ピット席はつぶされているので、6列目センター。
見やすい位置だけれど、この劇場はこれだけ巨大にもかかわらず、客席間通路が無い。
このことで後で泣きを見ることになるのだが…。


昨年末から楽しみにしていたWickedの幕がとうとう上がった。
Nickくんはフィエロとして登場の前に♪No One Mourns the Wickedのナンバーで群衆の一人としてこっそり登場している。
Kyleくんはグリンダに「悪い魔女と友達だったって本当のこと?」と訊く空気の読めない子ども役(笑)
大柄の割に甲高い声、さらに母親役からペシっと頭をはたかれて、場内を笑いに誘う。

Kyleくんはゴンドラに乗ったグリンダの安全帯を解く役目もあるんだけど、Nickくんが一緒に手伝っていたよ。
この二人に毎日囲まれるなんて、グリンダめちゃくちゃ羨ましいなぁ。


グリンダ役のGina Beckさん。(以下公式から借用)
このWicked 1st National Tour出演のためにイギリスからやってきた。
West Endではオペラ座の怪人のクリスティーヌ、レミゼのコゼットなどを演じている。
オペラへの出演経験もあり。
実際聞いてみた歌声は、オリジナルのKristine Chenowethほど突き抜けた高音ではなく、やや控えめ。
もしかしてメゾソプラノに近いのかも。
自分の声をよくコントロール出来ているなぁと思った。
2014年9月現在はイギリスに帰国され、新しいプロジェクトに参加されているとのこと。


フィエロとして登場するNickくん。
彼が現れると舞台がパーっと明るくなった。
♪Dancing Through Lifeでは得意のダンスを久々に見られて、メガヒヨ嬉しさにあまり昇天寸前。
後ろで踊っているKyleくんも幸せそうなこと!!
というかKyleくん、アンサンブルの中で余りにもダンス上手すぎて目立つ、目立つ(笑)
ターンとかひとつひとつの動作がとても綺麗なもので。
彼のフィエロも見てみたいな~。


Priscillaの頃も良かったけど、さらに歌に磨きを掛けた彼。
甘~い声がますます響くようになっていた。
今後どの様に進化していくか是非見届けたい。


Nickくんのフィエロの役作りに関しては、「王子」「学園のアイドル」「ヒロイン達の取り合いのターゲット」といったアイコンに徹していると思った。
あまり彼自身の感情の揺れをクローズアップさせずにいて、二人の間を行き来しているように見えた。
『♪Thank Goodness』のナンバーでは、他のフィエロ役者では見ないほどの満面の笑みでグリンダの横にいると思いきや…。


『♪Wonderful』の後のシーンではくるりとエルファバの味方に回る。
ポリシーないなぁと思いつつも、Nickくんのような華やかすぎる役者が役を掘り下げ過ぎたらたちまち舞台あらしになってしまうものね。
Wickedはあくまで魔女二人が主人公。
二人を引き立たせるトロフィーのような役割でいるのが正解かも。
もちろんフィエロ役者それぞれの個性にもよるから、これはあくまでNickくんの場合だけどね。


エルファバ役のEmma Huntonさん。
オフのレントでモーリーンを演じるなど、オリジナルのIdinaとの共通点が。
エルファバ登場の瞬間は会場が大拍手だったけど、これは役に対する歓迎かな。
(彼女は若く、まだそこまでのキャリアはないみたいだし。)


今までに観たエルファバと比べると、学生時代における荒れ方が激しかった。
まぁあんな扱い受けてたら仕方ないよねぇ。
その分、成人後の変身ぶりが際立っていて良かった。
♪As Long As You're Mineのシーンでは、メガヒヨはヤキモチやきつつ、うっとり眺めてたよ。


Emmaさんは小柄でポチャカワな女優さん。
今までオリジナル含め何組か良い魔女と悪い魔女を見てきたけれど、グリンダの方が背が高いというのは初めてだった。


他に印象に残ったのは、ネッサローズ役のJenny Florkowskiさん。
この方何がすごいかって、銀の靴につられて歩くのが今まで見たネッサの中で一番上手かった。
靴のヒールは相当な高さなので、よく転ばないなぁと感心した。
本当に靴が勝手に動いているように見えた。かなり運動神経よくなきゃ無理だよ、コレ。


他には二度のトニー賞ノミネート経験を持つAlison Fraserさんがマダム・モリブルでご出演。
ウイザード役のTim Kazurnskyさんは映画のポリスアカデミーでおなじみ。
さすがWickedはツアーでも豪華なキャスティングをするなぁ。


さて。そんなこんなでWicked 1st National Tourに大満足したメガヒヨ。
終演後Nickくんへの数日遅れのバースデープレゼントを抱えて出待ちしようとした。
しかし大人数収容のホールからはなかなか脱出出来ず、かなりの時間がかかってしまった。

彼らが既に帰ってしまったことを知らず、ドキドキしながら待ち続ける。
最後の最後にエルフィー役のEmmaさんが帰ってしまった後にようやく現実に気付いた次第。
日本からはるばる持って来たプレゼントの切り絵のフレームとシャンパンボトルの重さが肩に食い込む。
ショーには大満足しつつも、その晩はちょっぴりへこみながら劇場を後にするのであった。